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田邊はこの学校では珍しい、生徒を応援する先生の一人だ。ほとんどの先生は自分の立場を守るために、生徒でもなんでも使う…そんな奴等だ。
それもあって、早く夏休みになって先生となるべく会いたくない。
学校のチャイムがなる。
やばい!このままだと遅刻になってしまう!僕は階段をかけ上がる。校則では廊下は走るべからず…と書いてあるが、そんなのはどうでもいい。
だっていま走っている場所は階段だ。校則は適応されない!
とりあえず間に合い、教室の自分の席についた。朱音はもう自分の席についていて、一人で本を読んでいた。
頭をかきながら教室に入ってきた田邊は、僕の顔を一度見て、にやにやと笑った。
不気味だ…。
何が可笑しいんだ??
僕は服装などをよく見ると、コーヒーの缶とかについているシールが肩についていたのを発見した。
「…………っ!?」
あの時か!階段で田邊が、僕の肩に手をのせたとき!
なんて幼稚なんだ…やることが小学生だ。
僕は田邊に対して、苦笑いを返した。
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