4人が本棚に入れています
本棚に追加
特にその紙にはそれしか書いてなく、さっさとそれを捨ててしまった。
特に何もすることがなく…2分後くらいに田邊が白衣に着替え、教室に入ってきた。
「はい…授業始めるぞ」
そのダルそうな表情は本当に先生か?と疑うくらいのものだった。
ドカッと椅子に座り、足を組んだ田邊は、ゆっくり一人ずつ名前を言い点呼をとる。
僕の名前も呼ばれ、一応「はい」とだけは言っておいた。
夏の暑さが感じられてきた教室は熱気に包まれている。蒸し釜状態だ。今からこんなのだと、先が思いやられる。
さすがに僕も暑さで頭がまわらず、ペンを置いてしまった。黒板写すきにもならない。
周りの皆も、窓側に近い席からダウンしていく。その状態はまるで魔のドミノ倒しのような感じだった。暑さでドミノ倒しとは…その発想はでてこないな。
もちろんやる気はしないけど。
最初のコメントを投稿しよう!