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「でも、親って訓読みと親しいじゃん?
いんでないの?」
7ポンド球を持ったカリーが言う。
子供用の5ポンド球を使いたいとせがんでいたのだが、私が阻止した。
「まあ、そうだけどさー。
なーんか親のイメージが強いっていうか。」
私は機械を覗き込み、スコアを確認する。
7回目の送球が終わって、
おぼろ:37
紫さん:72
カリー:42
六畳 :78
という数字が並んでいた。
この低レベルな争いに関しての苦情は受け付けていない。
「だいたい『親』と『親しい』って漢字が同じってのが問題よ。」
私が投げようとする後ろで、議論は続く。
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