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そして僕は今日、人という器を越え、モンスターに生まれ変わった。
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《Welcome to Dream World !!!》
湿気が濃い。そして生ぬるい。じめじめとしていて気持ち悪い。僕の意識は不快感と共に覚醒した。
「!!!!」
目を開けた瞬間、僕は己の目を疑った。なぜなら2年は部屋から外に出ていないのに見られない天井が視界に入ったある。
そしてその天井さえも『天井』と言ってもいいものか分からなかった。
岩のようなもので部屋ではなく限りなく屋外に近いところにいると推測された。
なにがなんだがさっぱり解らずぼぅとしていたら、薄汚れたローブを羽織って身体中を隠した、不審な人が立つこともしない僕に近付いてきた。やけにでかい。
「お前で最後か…」
老人の声だった。かなりの高齢なのだろうか。不審な老人は俺を持ち上げた。
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