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「クッ!!? ソ……ウジ……サ…………ン」
少年と長髪の少女が言い争ってる最中、赤い布に捕まっていたショートヘアーの少女の容態が急変した。
少女の身体に絡まって赤い布が突如、キリキリと強く締まり始めたのだ。
「なるほど。あーやって包んだ相手を圧迫して絞め殺すわけね。
こう見ると、あの娘まるでボンレスハムみたいね」
「…………」
「……何ていうか、もう、とにかく……。
ヒトの話を聞けーーー!!!!!!」
「オブッ!」
黒髪の少女は、再び太股に夢中になってる少年の頬を叩いて、少年の目を覚まさせるのであった。
Χ
「痛かったです、怖かったです、苦しかったですー!!
でもきっと、ソウジさんが私のことを見捨てずに助けてくれると信じていましたー!
やっぱりソウジさんは私のヒーローです、太陽です、白馬の王子様ですー!
一生ついていきますー!」
赤い布から解放された少女は、死地から抜け出たばかりとは思えないテンションで、少年の胸へと抱き着いた。
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