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ダメ。気合入れて、頑張らないと。笑顔もキープしなきゃ。
今日の私の敵は昨日の出来事で、今日の私のモチベーションを上げているのも昨日の出来事。
美馬さんと、キス、しちゃった。
でも、それよりも大暴れしたいくらいに嬉しかったのは、私のお願いを1つ聞いてくれたこと。
「好きって、言われたいな。」
ちゃんと顔を見て、瞳に私を映して言って欲しかったから、既に素敵な言葉をくれていたのに、さらにお願いをした。
驚かせてしまったのか、少しだけ目を大きくさせてたけど、すぐに細めながら微笑んでくれて。
「Depuis le premier jour, je t'aime.
…Je t'aime a croquer.」
フランス語が分からなくて困っていたら、見つめ合っていた距離がなくなって、その直後に耳元で囁かれた言葉が、一瞬で私を貫いた。
初めてのお客様がいらして、テスターを試しながら商品を気に入ってくれる。
リピーターの方と一緒に、季節ごとに肌の調子に合ったものを選んで喜んでもらう。
どうしたら売れ行きが伸び悩んでいる商品がなくなるのか、本社から送られてきた新しいカタログや客層などのデータを見て、色々考えてみる。
だけど、何をしていても、頭と心の片隅で、その言葉がお気に入りの曲のようにリピートされているんだ。
「初めて会ったときから好きだった。食べてしまいたいほど、君が好き。」
きつく抱きしめられた感覚が、また身体に蘇りそうになって、慌てて表情を引き締めた。
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