スレッド2 予言は現実へ

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翌日、私は眠い目をこすりながら学校へ行った。 結局、昨日の事が頭から離れず、なかなか寝付くことが出来なかったのだ。 行きのバスの中、私はこくりこくりと舟をこぎながらも、ずっと頭の中で昨日の予言(?)を反芻していた。 東京タワー?よじ登る?即死? 笑わせるな。現代のスパイダーマンでもあるまいし。夢を見るのは寝ている時だけにしてもらいたいものだ。 ともかく、今日はどの道午前中だけの授業だ。 予言とやらの起こる時間は昼過ぎ。ならば急いで帰れば間に合うはずだ。 学校にいる間は、とてもじゃないが気が気ではなかった。 馬鹿らしいと思う反面、もしかしたらと思ってしまう自分がいて。けれどそれを否定しようとする自分がいるのもまた事実であり。 こういうのを2ちゃんねる用語で、カオス、というのかもしれない、と一人心の中で苦笑した。 学校が終わると同時に、バスに飛び乗って真っ直ぐ自宅に帰る。 テレビのニュースではまだ何も流れていないようだったので、私はホッと息をついて自室へと入った。 念の為パソコンをたちあげ、昨日のスレッドへと飛ぶ。 そこには、 『よぅ、おかえり。そろそろ帰ってくると思ってたぜ。もうすぐ予言の時間だな。これで俺を信じてくれるよな?』 なんともまぁ用意周到な奴だ。 私が帰ってくる時間帯にこんな書き込みをすれば、帰宅時刻を予言した、とでも言えると思っているのか。 だが、それは今はどうでもいい。今はこいつの、この預言者騙りの勘違い人間の正体を明かしてやらねば気がすまない。
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