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『何が?』
まぁ、向こうが何らかのアクションを起こすまではどうせ時間がかかるだろう。
そう思っていたが、念の為に更新ボタンを押してみた。
すると、1分と経たないうちにレスポンスがついていた。
『俺はおまいが書き込むことを予知していたんだぜ』
おまい、とは恐らくお前、と言う事でいいのだろう。
しかしまぁなんと幼稚な奴だろう。そんなもの、誰かが書き込めば必ず当たる予言ではないか。
いや、それはもはや予言ではなく、俗に言う「釣り」と言うものに値するものなのかもしれない。
もしそうだとしたらなんとばかばかしい事だろう。暇人にも程がある。
しかし、このまま放置してはこちらとしても面白くない。ならば、と言う事で、更に書き込みをしてみた。
『予知能力者なの?w面白いねw』
これはある意味皮肉もこもっていた。予知能力?そんなもの信じたことすらない。
ノストラダムスですら、地球滅亡の予言を外したのだ。予言なんてものは元々存在すらしないのだ。
さて、どんなレスポンスが返ってくるかと思っていると、
『そう。俺は未来が見える。なんなら一つ予言をしてやろうか?』
なるほど、そう来たか。だが、なんて事はない釣り発言だ。どうせ誘導尋問か何かで予言を行うという
簡単なトリックめいたことをやるに違いない。
アホクサいと思いつつも、まぁ付き合ってやるかと思い、更に書き込みをしてやった。
『へぇ、やってみてよ』
どうせ出来っこない。予言や予知能力なんてオカルトめいたもの等、ただの人間が暇をもてあました末の
遊び道具に過ぎないじゃないか。
あぁ、なんだか馬鹿らしくなってきた。どうせ私とこいつ以外書き込んでいないのだ。
誰も書き込まなくなったら自然と消えるだろう。
だが。
何故か結果を待っている自分がいた。馬鹿らしいと思いつつも、少し心が高ぶっているのは何故だろう。
しかし、どうせすぐそれも打ち破られるさ。そう思って更新ボタンを押すと、
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