俺を恨んでみろ

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後日、精神がおかしくなり過ぎたのか喉を切り自殺していた母親が見つけられた。死体となったそれを揺すり続ける子供の姿。 そして5~6人の騎士の遺体も見つかった。もちろん原型は留めていない。 惨憺たる光景。しかし村人達の怒りは騎士に・・・国へと向かっていた。 理由は武器の有無。刺し傷を見れば誰が何をしたかなんて一目瞭然。何故騎士達が死んでいるのかは最早問題ではないのだ。 国の圧政、搾取、傍若無人な態度。 爆発するにはきっかけが必要だったのだ。それが悲惨であればあるほどなおさら良い。 例え、それが仕組まれたものであろうと。 あとは他の村へ行き、意図的に不都合な情報を伏せ噂として煙を上げれば、それは尾びれをつけてさらに悲惨な話となり怒りは抑えきれない程大きくなるだろう。そうなれば後はこっちのものだ。 小さい国だ。 教育も整っていない者たちに理性的な考えは出来ない。 乗っ取るのは非常に容易いことだ。 理想の世界への足が掛かりの為の第一歩。
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