プロローグは昼食の前で

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で、その超一般的普通学生な俺がどのような状況にいるかというと、ファンタジーの一歩手前だ。 あぁ、誰かがファンタジーと言ってもまだ俺は認めない。 もしかしたら、よくよく考えてみれば、そんなに特別な状況でもないかもしれない。 とりあえずひとつずつ現状を整理してみよう。 まず場所、これは俺が忘れ物をしたことが原因なのだが、化学実験室だ。 次に時間は、4時間目を終えた昼休み。 購買だの自販機だのに生徒が動く時間だ。 3時間目に化学の実験をして、4時間目の授業中で忘れ物に気付き、昼休みで取りに来たというわけだ。 ここまでは問題ないだろう。 問題があることを言った覚えもない。
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