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それはさておき、ある程度自分の認識がバレているならこちらから聞いた方が早いのかもしれない。
隠した耳のこと、その正体。
「お前は、なんだ?」
彼女は苦笑いのまま、頭の後ろを掻いて呟いた。
「デリカシーのない聞き方だなー、まあ仕方ないか」
それは悪かったな、だがこちらとしては確認すべき事項だ。
「……うん、そうだよね。
こちらも不本意とはいえ見せてしまった以上は、巻き込ませる他ないかも。
それはどんな夢物語でもよくある展開だから、君も承知してよね」
夢物語、つまりファンタジーの定番だと言いたいのだろうが、ここに来て最早避けることはできまい。
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