終わりと始まり

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俺は、俺の人生に深い影響を与えたアイツと別れた後のエピソードを、赤裸々に語らなければならないと思う。 それが俺に出来る アイツに対しての最大限の恩返しだと思うからだ。 アイツがいなければ 今の俺は存在していないんだろうし アイツと出会っていなけりゃ アイツと初めて会ったとき告知されたような 絵に描いたような駄目人間の人生を送っていたと思う。 ただ、その選択も0では無かったはずだ。 俺がアイツと出会ったからと言って 何か一つでも、きっかけや出来事が異なっていたなら それは今の俺では無く、別の俺が構成されていたかもしれない。 その可能性は無限大であり それこそ、アイツのポケットの中みたいに四次元なのかもしれない。 だけど俺は、今の俺の道を選んだ。 人に指図されたんじゃない。 この自分の手で、掴み取った未来なんだ。 だから俺は この俺の人生を誇りに思っている。 他人から見たら 限りなくバッドエンドなのかもしれないが 俺にとっちゃ最高のハッピーエンドだ。 いつも怒らせてばっかだったけど 今の俺見たら、なんて言うのかな… いつもみたく どら焼きでも食いながら 俺に笑いかけてくれるか…?? なぁ、ドラえもん────……
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