long 第二章

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「…ここにある沢山の花の名前…風花さん分かりますか?」 「えっ?」 キョロキョロと辺りを見回す。 私は女ではあるけれど花にはあまり詳しくない。 少し歩いて見てみると、ふと目についた鉢植えに可愛い白い花が咲いている。 確か……… 「これ………私の実家に咲いてるラズベリーと似てる…」 「はい、それはラズベリーの花です。」 「やっぱり! でも後はちょっと分からなくて…」 「花言葉を知っていますか?」 「はっ花言葉?」 私が思わず素っ頓狂な声を上げたので、天田君は少し苦笑した。 「女性なのに…詳しくないんですか?」 「女性だから詳しいとは限らないの!」
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