ナイトメア

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ナイトメア

 第一夜  週末を迎えるごとに、季節は確実に夏に向かっていた。  中原涼子は海岸に近い駅で電車を降りると、強い湿めり気と潮の香りを含んだ風を感じた。    涼子は都会とは全く違う、鮮烈な空気の存在感に思わず圧倒されそうになった。 (久しぶりだわ)
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