運命の同窓会?!

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「あはは!お前ら10年も経つのに、相変わらずだな~。」 「ほんと!仲良いね~。」 「「どこが?」」 ハモったー!! 立花さんと、前田くんはケラケラ笑ってるしぃ。 なんとなく、この話を終わらせたくて、目の前のグラスを手に取り、喉に流し込んだ。 飲み物のオーダーを済ませると、コース料理が次々と出てきた。 照明はオレンジ色で木目を活かした和風の店内。 店員も、愛想がよく、お皿の出し方も丁寧だ。 爪も短く、髪も清潔に束ねられ、制服であろう、シャツは汚れが一切なくて、アクセサリーも身に付けてない。 うん、なんか良いな。 自分が飲食店で働いているからだろうか、いつもお店に行くと、店員と店の雰囲気をチェックしてしまう。 「谷内は何してんの?」 七瀬は運ばれてきた唐揚げを口に入れながら聞いてきた。 「ん?店のチェック?」 「ちげーよ。ばか。仕事。」 ほんと、優しくないんですけど。ほんとに看護師ですか? 「飲食店。」 「は?店出してんの?」 「ちげーよ。ばか。」 地味に腹が立っていたので、仕返しにさっきの言葉を真似したら、頭をポカリと叩かれた。 「何すんのよ!」 「…。ほんとかわいくねー。」 七瀬はビールに口をつけた。 .
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