6054人が本棚に入れています
本棚に追加
/644ページ
席に行くと、懐かしい面子が揃っていた。
「えっ、もうみんな来てたの?」
「おそーい!」
「へへ。こういう集まりだけは、行動が早いもんで。」
うん、昔からこのクラスはそうだったよね。懐かしい…。
みんないい感じに大人になったなぁ。
空いている席に腰を降ろした。
「みんな、今なにしてんの?」
「私はOL。」
「俺、大工ー。」
そう答えたのは、クラス委員の立花さんと、前田くん。
「俺、看護師ー。」
隣から、ヤツの声が聞こえた。
「はっ?!何ここに座ってんの?!てか、看護師?あんたが?!」
「えーっ七瀬、看護師になったんだ?まぁ似合ってるかもね~。」
「だなー。あ、でも医者のがしっくりくるんじゃね?」
「白衣似合いそう!!」
そう言って、盛り上がる立花さんと、前田くん。
ちょいとお二人さん…。よく見てください。七瀬ですよ?白衣似合いますか?白衣と言えば天使でしょう?!悪魔ですよ、こいつは。
「何か言いたそうだねー。桃華ちゃん?」
いつの間にかひきつっていたらしい頬を、七瀬に摘ままれた。
「ひぇ、へふに。」
.
最初のコメントを投稿しよう!