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レンゲに卵粥を掬い、軽く冷まして口許に持っていった。
「はい、あーん。」
「………。」
ぼーっとしながらも無防備に口を開ける姿が可愛い。
子供みたい。
「…なんか桃華楽しそう…。」
「そんなことないよ。」
少しだけ不貞腐れながらも、再びお粥を口に運ぶときちんと食べてくれる。
「明日、仕事だったよね?大丈夫?休めるの?」
「ん…。気合いと薬で誤魔化す。」
ってことは行く気だよね?
「無茶してると長引いちゃうよ。病院に連絡入れなよ…。」
「や…。大丈夫…。今日中に治す。」
今日中ってあと6時間程しかありませんが?
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