あきのもと

10/14

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「ところでさ」 「なに?」 「これ、なんの列?」 俺の問いに、サトーが口を閉ざしたままこちらを見て目を見張らせる。 「………あれで滑り落ちるんだよ」 遅れてカトーが指差した先を見ると、俺達を含む列が上っている階段を周りながら巻いているスライダーを、 「ああ…」 大きな浮き輪のような、 「…がきのプールみたいだな」 ボートのようなものに乗って女の子が四人ぐるぐると回りながら滑り落ちて行った。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加