あきのもと

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しかたなく、 「ぐぇ」 「すみません!」 サトーの頭を俺が前に引っ張り戻し、カトーが後ろの女の子に慌てて謝った。 少し力の配分を間違えたようで首だけを俺の腕に引っかけられたサトーが変な声を上げたが、 「いっいえ」 「連れがすみませんでした!」 まあ、いいか。 …サトーだし。 爽やかに腰を折るカトーに女の子は自分の連れと顔を見合わせ、それほど気分を害したようでもなく微笑んでいた。
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