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一年前…
「お、小説が更新されてる」
なんの小説かというと、男同士のイチャイチャが書かれている小説。いわゆるBLだ。
ここまで暴露しちゃえば皆さんはもうわかっていますよね?
えぇ、そうですよ、腐男子ですよ。
あ、もちろんノーマルっすけどねー
なぜ健全な男子だった俺がこうなってしまったのか、
すべての元凶はこいつだ…
「さくー、小説更新されてんのみた?!もち見たよね?見てないとかないよね?wwwwねぇ、きいてんの?wさくちゃん?おーい、桜木くん!あ、もしかして俺の美しい顔に見惚れてる?もぅー、そうならそうと素直に言えばいいのに…俺はいつでもウェルカムよん♪」
そう、こいつ、ムカつくほど顔が整っているこいつ。
ある有名王道高校にBL観察のためだけに大金はたいて入学したやつ。
不本意ながら俺の幼馴染だ。
「なにがウェルカムだよ、ふざけんな。つか、BL雑談のためだけにわざわざくんなよ」
「え?wいーじゃーん!てゆーか、俺、さくちゃんより一年前早く生まれてるのよ?もっと歳上を敬いたまえ!」
こんな頭のネジ抜けてるやつに敬語とか死んでも嫌だ。
「死んでも嫌だ。敬う?なにそれ、美味しいの?」
「えーwひどいなぁ~w俺、傷ついちゃうw」
「つか、うっとおしいなぁ。俺受験生だから、勉強しなきゃいかんのですよ。だから帰った帰った」
「うーん、今日はその受験に関して話にきたんだけどなぁー。さくちゃんが聞きたくないなら言わないでいいかなぁー?」
「聞きたくない。帰れ、帰れ。」
「無料で生BL観察し放題でも?」
「...................早く話せ。」
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