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少年は少女の手をとり、外へ向かう
人気の無い河辺に来た二人は手を繋ぎながら座る
「キレイだね」
「うん」
何も言えない二人は数分、花火を楽しんだ
「あーあ、死んでから見ることになるなんて、ツイてないなぁ」
愚痴る少女に苦笑いする少年
少しして、少女は
「キレイだなぁ」
と湿っぽく言った
そんな少女を見てみると、先程より白く透明になっていくのを見て驚きのあまり 、何も言えなくなる少年 少女は少年の反応を見、何か悟ったかのように
「じゃーね」
繋いでいない手で少年に手を振る少女
瞬間、少女は光の粒となり消え去った
残ったのは、手の温もりと少女との記憶だけ…
end
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