~デアイシモノ~

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「そんなに公平にやりたいんならくじ引きにでもしたらどうだ?」 今度は凛とした声でクラスをまとめるのは、同い年とは思えない 落ち着いた物腰の委員長、上条貴音(かみじょうたかね)である。 整った顔立ちにつやのある黒いストレートを肩まで伸ばしていて いかにも生徒然とした少女だ。 「主任もそれでいいだろ?」 「あ~めんどいな…。んじゃ文句は言うな。終わった俺に即報告 と言う条件が呑めるなら…。まぁ勝手にしろ。」 「「愛してます!!主任!!!!」」 男子が全員主任に対する愛情表現(?)を各々行っていた。 「やめろ。気色悪い。」 そりゃそうだ…。
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