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上条が教室から出て行くと同時に教室が再び喧騒を取り戻す。
周りを見渡しても勉強をする様子を見せる生徒は極々わずかな生徒だけ。
(しかもそのほとんどが女子。)
このクラスの(特に男子)の成績は大丈夫なのだろうか…。
ちなみにこの学院では基本的に授業は行わない。
生徒の自主性を育てると言うことで、この学校で行われるのは定期的なテストと
自主希望した生徒だけが受ける講習だけなのである。
そのくせに定期テストで単位を落としたら留年と言うハードな教育方針だ。
「なんだ?お前あんなのが好みなのか??」
上条は教室に戻るなり怪訝な口調で言った。
どうやら僕に言ったらしく、その僕は教室であいさつにまわっている谷本さんを
眺めていた。(らしい。)
「ち、ちがうよっ!!!」
しまった!動揺してしまった。
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