~デアイシモノ~

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「それじゃ、結花にここの地理を把握してもらうのを兼ねて軽く任務こなすか。」 「はい!よろしくお願いします!」 「その前に昼飯!早く学食行こうぜ!!」 「徹はさっきからそればっかりだな…。」 僕らは学食で手早く食事を済ませた後、人で賑わうターミナルの街に繰り出した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 上条が選んだ手頃な任務は街の巡回。 ありていに言って街に異常がないかを見回るだけの任務である。 「なるほど、巡回なら任務の建前も守れるし、谷本さんの案内にもなるわけか。」 「そういうこと。ついでにあたしたちも楽できる。」 それは学級委員長が言ってもいい事なんだろうか? 「しっかし、いろんな店が並んでるな~。おっ!うまそうな屋台発見!」 「さっき食べたばかりでしょうが…。」 全く、徹の食欲には呆れるばかりである。 「なんだか子供みたいですね。」 そんな徹を見て谷本さんも笑みをこぼす。 こういうところは昔から変わらないなぁ。 と、僕が少しの感慨にふけるなか…。
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