終わりと始まりの季節~卒業~

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「桜花さん、何処ですか?」 ドアを開く音とともに男の声が響く。 パタパタとスリッパを鳴らしながらリビングに向かっている。 「桜花さん?もうそろそ、ろ…」 途中でとぎれる言葉。 現れたのは長身の黒髪黒眼の男、‘音古宮 賢斗’(ネコミヤ ケント) その目は軽く張られソファの少女、‘音古宮 桜花’(ネコミヤ オウカ)を見ている。 「クゥ~…」 が、それに気付かず相変わらず寝こけてる桜花。 「はぁ…」 ため息をつく賢斗 「ったく………。 ほら、起きなさい。遅刻しますよ。」 そういいながら桜花を揺さぶるが全く起きる気配もない。 「……………最後の手段ですね。」 呟きながらその手は桜花の下半身に向かっている。 正確にはおしりの方からのぞいてるものにだが。 そのゆらゆらと垂れている尻尾を掴み、 「ギニャャァャァャャャァ!!!???。」 思いっきり引っ張った。
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