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六日目…も、土曜日だったが、やはり家から一歩も出ようとしない。
七日目…日曜日だが、昨日と同様、ベッドの上でじっとしていた。
すると、何を思ったか、母さんが部屋のドアを開け、白いケータイを差しだしてきた。
私は前にケータイが欲しい、欲しいと 駄々をこねたことがあって、そのせいだろうか。
私はそれを無言で受け取った。
母さんは、それを見て、
「良い思い出作りなさいよ。」
とだけ言い残し、部屋を出て行った。
私は なるほど…と、思いつつ、ぎゅっとケータイを握りしめた。
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