エピローグ

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その日、世界に伝えられた凶報とは、隕石落下の事である。 しかし、一般人にそれを伝えられた頃には、その隕石は既に秒速8kmの速度で大気圏に突入しようとしていた。 青年は携帯を机に置き、上司の言葉を思い出していた。 【いいか?よく聞け!これは決してお前の責任なんかじゃない、これは仕方のない事だ。たまたまお前に任せてみんな帰ってしまっただけで、寧ろお前がいなければこれに気づく事はできなかったかもしれん! どんな結果になろうとも、決して自分を責めるんじゃないぞ!?人はみんな… …無力なんだ】 青年の目からは、涙が溢れていた。 自分のせいではないと言ってくれた上司への感謝と、もっと早く気づければと思う自分と、このまま死んでしまうんじゃないかという恐怖に、青年は涙を止める事ができなかった。 大きさ、直径約5000km。 重さ、約5万t。 被害規模…… 地球の約1/3。
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