エイラの誕生日

3/4
前へ
/25ページ
次へ
「あ、あれ?あれれ?」 エイラが驚くのも無理はないと思う。 なぜなら、その中には何も入っていないのだから。 「サ、サーニャ、何も入ってないんだけど…」 先程の笑顔とは一変。エイラは不安そうな顔で私を見つめる。 「いいえ、そこにはちゃんと私の気持ちが入っているわ、エイラ。よく見てみて。」 「で、でも、何も入ってないものは入って―」 そう言ってエイラが箱を覗き込もうと前屈みになると同時。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加