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「あ、あれ?あれれ?」
エイラが驚くのも無理はないと思う。
なぜなら、その中には何も入っていないのだから。
「サ、サーニャ、何も入ってないんだけど…」
先程の笑顔とは一変。エイラは不安そうな顔で私を見つめる。
「いいえ、そこにはちゃんと私の気持ちが入っているわ、エイラ。よく見てみて。」
「で、でも、何も入ってないものは入って―」
そう言ってエイラが箱を覗き込もうと前屈みになると同時。
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