エイラの誕生日

2/4
前へ
/25ページ
次へ
「エイラ…誕生日おめでとう。 それと、これ…」 私はお祝いの言葉をエイラに告げながら、あらかじめ用意しておいたプレゼントを渡す。 「あ、ありがとな!プレゼントまで… 開けて良いか?」 「うん… エイラが喜んでくれたら良いのだけれど…」 「何言ってんだよ!サーニャのプレゼントなら何でも嬉しいに決まってるじゃないか!」 そんな言葉に思わず赤面してしまう私をよそに、エイラはとても楽しそうな笑顔で包みを開け始める。 包みの中には一つの箱。 「その中に、私のプレゼント。私の気持ちが入っているわ。」 私の言葉に期待が膨らんだのか、よりいっそうの笑顔で箱の蓋に手をあてる。 同時に、私は緊張を覚え、思わず頭のリボンに手をあてた。 蓋を開けたその中には―
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加