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タッタッタッタ……
今から13年前の
1997年8月16日
17時3分
空は夕方を思わせない明るさだ
「はやくかえらなきゃ!おこられちゃう!」
耳上辺りの高さでツインテールをする少女は友達の家から急いで帰っているようだ
「ハァハァ……ん?」
家まで後50㍍まで来たところで一度立ち止まる
「誰かいる……?」
家の前には黒いフード付きパーカーに黒いズボンの全身黒ずくめの男
見るからに怪しい人だ
その男は少女を見るとそそくさと去っていく
「?」
少女は頭にハテナを浮かべそのまま玄関から入っていく
「ただいま!…おかあさーん?」
帰ったらいつも出迎えてくれる母が来ないことに疑問を持つ少女
「おかあさん?どこー?」
靴を脱ぎリビングへ向かう
「おかあさん?おにいちゃん?おとうさん?」
今日は幼稚園でイベントがあり家族が全員家にいるのだ
「!?」
少女はリビングに入った瞬間言葉を失った
部屋は荒れている中心に両親と兄は全身を赤い血で染まり眠っているように横たわっていた
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