【Revoiution編 第0章】

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 経験値を積んでレベルアップではなく、自身のもっている生命線たる【存在数値】と【反響数値】のどちらかを向上させる事によって上がる。ポイントはそれぞれジャンル別に設定された「標準数値」があり、それに達すると自動的にレベルが上がる。  レベルは1~から1000間であり、レベル100でクラスⅠといったかんじに区分けされている。  レベルが1~99の間にいる存在は基本的にこの世界から出してもらえないが、レベルを100に到達させればいつでも別の世界に行き来できるようになる。  タイプと言っても厳密に言えば自分が得意とする職種を向上させることが根本的なレベリングになる。だが、これはゲームと違って早々上がらない。 レベルを1上げるにしても少なからず1ヶ月はかかる。 トップクラスのレベルを持つ者はごくわずかしかいない。  職種もコレと決まっているものは無く単純に言えば―音楽バンドの腕を上げる!―でも、―敵を倒す剣士―でもいい。 正直言って常に職種は増え続ける。 現実の世界に職業がたくさんあるのと一緒で、どんなことでも一番になることが出来る。  現段階で存在する職種はざっと2万種類ぐらいだ。その中にも地味なものから命がけな者まで多種多様だ。  そしてこれから紹介する少年の職種はこの【畢竟幻夢】で最も難しく、最もレベリングに時間が掛り、そして最も命がけな職種である。  では、簡易な説明を終わらせたところで、話を進めることにしよう。そろそろやらなくちゃ行けないことをやりに行かないと行けないので。 主人公より。  西暦2102年 4月6日   その日、彼は学院を休んで仕事に出かけていた。 さして目立たない黒のジーンズにブラウン色の長袖の上から黒の皮のジャケットを着込んでいる彼の容姿はどちらかというと結構かっこよかった。  綺麗な顔立ちにブラウン色のショートヘアに、黒い目を細めていて、片手をポケットに突っ込んでいた。人通り多い大通りを道なりに進んでいき、交差点の横断歩道を渡るとそこから思いっきり跳躍して建物の上を飛び越えていった。
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