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ギルドを後にした俺はそのまま市役所に直行する。
もちろん受け取った捜査認可証を持って…
認可証を見せると市役所職員はすんなりと、ある人物の戸籍記録を見せてくれた。
俺はそれを穴が空くほど何度も何度も見返す。
「そういうことか……なるほどな…どうりで……」
そしてある事実を見つけると1人納得する。
あと見つけるべきは決定的な物的証拠
今は状況証拠しかない。
ていうか状況証拠しか集めれないのだ。
魔法があるこの世界では物的証拠が残りにくいのは確実だ。
そしてその僅かな物的証拠が出るのは明後日に出る。
だから今は状況証拠を集めることしかできない。
(これで奴との関連は裏付けされた……
あとはその関係と…動機だけだ……)
俺は行動の算段をつけると次の目的地へと向かう。
そして数時間後
「……そうですか
ありがとうございます
どうも忙しい時にすみません」
俺は家の中にいる人物に例をいうとそのまま家路に着いた。
(これで最後か…
有益な話が聞けたけど…動機が見えてこなかったな……
でも、状況証拠は全部揃ったな)
俺は帰りながらメモに目を通す。
そこには俺が調べたこと、そしてさっきの人も含めて数人から聞いた話がビッシリと書かれてあった。
ふと、紙面から一旦顔を上げて空を仰ぎ見ると星が輝いている。
エレジアではここまで綺麗に星は見えないだろうと思いながら俺は考えをまとめる。
そして…
(あとは……待つだけだ)
再び歩き始めた。
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