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遥人の手術が終わったのは次の日の午前中だった
通された病室に横たわる遥人
全身包帯だらけで誰だか分からないくらいだ
遥人の周りには沢山の機械が置かれ、遥人と機械は沢山の管で繋がっている
遥人が自分で見たら何と皮肉っただろうか
先生「大量の出血で一時は心肺停止になりましたが今は小康を保っています。意識が戻るまでは分かりませんが一応手術は成功です」
私「ありがとうございますっ」
遥人は全身の骨折、打撲と脳が熱を持っているとの事だった
先生「彼は正面から衝突したのでは無く衝撃を殺す為に自ら後ろに飛んだので内臓に大きな損傷はありませんでした。ただ、お子様を守る為にご自分でクッションになる為に背中から落ちてます。その時に頭と背骨を骨折したのでしょう」
私「そうですか」
昨日の先生も言っていた話だ
先生「後は意識が戻ってから詳しい検査をします。万が一、下半身に」
私「分かっています」
先生「・・・そうですか」
もし遥人の足が動かないなら私が足になる
手が動かないなら私が手になる
それが私の義務だと思った
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