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ハイペースで飲む杉本さんはすぐにほろ酔いになり、あっという間に酔っ払った。
「西園寺さんは、なんで俺に敬語なんですか?」
「西園寺さんは、俺と前田さん…どっちと気が合うんですか?」
「西園寺さんの1番弟子は俺ですよね?」
亮が無理矢理タクシーに乗せて帰すまで、杉本さんは意味のわからない事を繰り返し言っていた。
「疲れた」
亮は大きなため息をつき、私は大笑いした。
「杉本さん、亮のこと好きなんだよ」
私は亮に怒られるまで、笑い続けた。
杉本さんのせいで、私と亮の同居1日目は甘い夜にはならなかった。
月曜日、不機嫌な亮に杉本さんが謝り続けるという光景に、私は必死で笑いを堪えた。
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