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シャワーを浴びて少しのんびりすると、時間はもう2時になっていた。
先に寝ている亮を起こさないように、そっとベッド入る。
起きたのか、寝たままなのかわからない状態の亮が、私に腕を差し出す。
私は最小限の動きで、亮の腕枕の中に入る。
こんな些細な事で幸せを感じて、ぐっすり眠れた。
「陽子、おはよう」
亮がシャワーから出てきた。
「コーヒー、飲むでしょ?」
リビングでコーヒーを飲んでいた私が立ち上がろうとすると、
「自分でやるから、座ってていいよ」
と亮に言われた。
「陽子はまだ寝てられるんだから、寝てていいのに」
亮は優しく笑いながら言った。
「朝のこの時間が好きなの」
朝、亮とのんびりコーヒーを飲むこの時間が私は好きだ。
自分でも笑ってしまうが、一緒に暮らしていると実感できるから。
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