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「清水さん、腰掛けOLなの?」
19時過ぎに大将の店でご飯を食べながら、亮が笑い出した。
朝の清水の話をしたからだ。
「笑い過ぎだよ。私なんか放心状態だったんだから」
「でも、若いよね。付き合ってまだ2ヶ月くらいだよね」
笑い終わった亮が少し考えて言った。
「しかも、知り合って2ヶ月だよ。でも、真っ直ぐでそこが清水のいいところな気がする」
食べ終わって、私はタバコに火をつけた。
「清水さん、合コンも行かなくなったみたいだよね」
亮もタバコに火をつけた。
「陽子ちゃん、本当に飲まないんだね」
コーヒーを持ってきてくれた大将が言った。
「ありがとうございます。まだ仕事が残ってるんですよ」
私はコーヒーを受け取った。
「ちゃんと酒代も払ってるんだから、次は飲んでってよ」
大将はそう言って、また他のお客さんのところに行った。
亮と一緒に暮らしだしてから、毎月3万円を大将に払うことにした。
大将は1万円のままでいいとなかなか受け取ってはくれなかったけど。
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