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毎日してるわけじゃない。
昨日みたいにどちらかが仕事をしていれば、何もないまま寝る事も当然ある。
疲れていれば、酔っ払って寝てしまう事だってある。
だから別にすごい久しぶりというわけではない。
お互いに今日は無理だと思っていたからか、亮は少し意地悪ですごく強引だった。
私がそんな事を冷静に考えていられたのも一瞬で、すぐに何も考えられなくなった。
亮でいっぱいになり、パソコンの電源が入ったままだとか…コーヒーが飲みかけだとか…全て忘れて亮に溺れた。
いつものようにベッドで2人でタバコを吸っていると、
「このまま寝ちゃう?」
亮が聞いた。
私は頷いた。
「あ、パソコン…」
私は思い出したように、起き上がった。
パソコンの電源を落とし、コーヒーカップをキッチンに運んだ。
ベッドに戻ると、亮が笑っていた。
「陽子が冷静でつまらない」
私は苦笑いした。
「そんな事ないよ。今日の亮は意地悪だね」
「嫌?」
亮が私の顔を覗き込む。
「優しい亮も意地悪な亮も全部好き」
私は素直に言った。
「誘ってる?」
私が首を横に振る前に、亮にキスをされた。
「じゃあ、次は優しい感じで…」
亮はそう言うと、深いキスをした。
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