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「たまには、外に食べに行きますか?」
私は時計を見た。
もう12時40分だった。
「時間無いですよ」
亮は少し考えているようだった。
「駄目ですよ。仕事は仕事です」
私がそう言うと、亮は笑った。
「わかったよ。じゃあ明日行こう」
私は笑って頷いた。
私達はコンビニで適当に買って、それぞれの席で食べた。
「陽子、真面目過ぎ」
帰りの電車で亮が少し拗ねた感じで言った。
「この状況じゃ、甘えだしたらきりがないじゃん」
私は亮をなだめるように言った。
「そういえば、前田の結婚式に呼ばれたよ」
私は話を変えた。
「新郎側で参列するの?」
亮が不思議そうに言ったから、前田から聞いた話をそのまま伝えた。
「真理さんらしいね」
亮は笑って言った。
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