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「俺が言った事は、全部本音だよ。ただ…」
亮は少し恥ずかしそうに言った。
「今日は前田さんの結婚式だったし、こんな雰囲気の店だし…今日プロポーズするのは狡い気がするから」
私は吹き出してしまった。
「私、流されて決断なんかしないよ」
亮も少し笑って、すぐに真剣な顔になった。
「もう1年、こうやって暮らそう。来年、プロポーズするから覚悟しておいて」
私はまた吹き出した。
「プロポーズの予告なんて有り得ない。西園寺陽子になりたくて我慢出来なくなったら、私フライングするからね」
「大丈夫、フライングは俺の得意分野だから。前例もあるし」
私達は2人で笑い合った。
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