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お盆休みが終わり、またいつもの日々が始まった。
相変わらず、現場はばたばたと忙しかった。
水曜日にやっと、2人で19時前に帰れる事になった。
「先に帰って、ご飯作ってるね」
私はメールを入れて、先にマンションに帰る事にした。
帰りにスーパーで簡単に買い物を済ませた。
凝ったものは作る気になれず、オムライスとサラダにした。
「ただいま。ご飯、もう出来る?」
帰ってきた亮がキッチンを覗いた。
「後、5分くらいかな」
私はチキンライスの味見をしながら言った。
「じゃあ、お風呂洗ってくるよ」
亮はそう言って、キッチンを出ていった。
「お風呂忘れてた…」
私は小さい声で呟き、主婦のすごさを感じた。
私の修行はまだまだだ。
「これ、運んで大丈夫?」
亮がキッチンに戻ってきて、食器を運んでくれた。
2人で食卓に座った。
「いただきます」
亮がそう言って食べはじめた。
私が気になり亮を見ていると、亮はにっこり笑った。
「美味しいよ」
私はほっとして、食べはじめた。
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