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「美味しかったけど、やっぱり一緒に帰りたい」
一緒に後片付けをやっている時に、亮が言った。
「でも、早く帰らないとご飯遅くなるよ」
私は亮を見て言った。
亮は納得していない様だった。
「ご飯より、一緒にいる事の方が大事な気がする」
私は思わず、嬉しくてにやけてしまった。
そして、そんな自分に首を横に振った。
「陽子?どうした?」
「駄目、甘やかさないで」
私は後片付けを夢中でやった。
そんな私を亮は楽しそうに見ていた。
「とりあえず次は一緒に帰って、一緒に作ろう」
後片付けが終わった時に、亮が言った。
私は結局、頷いてしまった。
木曜日は亮と一緒にスーパーに行って、2人でハンバーグを作った。
やっぱり2人でいると楽しくて、私は次も2人で作ると約束してしまった。
「俺はしたい事と出来る事しか言わないから、安心しなよ」
亮はベッドの中で何度も私に言った。
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