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亮は少し考えている様だった。
「俺も行こうかな」
私はびっくりした顔をした。
「何?駄目なの?」
亮が私の表情に、少し不機嫌な顔をして聞いた。
「駄目じゃないけど…。亮、いつもこういうの参加しないから」
私は言い訳するように言った。
「本当は嫌なんだろ?」
亮がしつこく聞くから、私は素直に話すしかなかった。
「嫌だよ。私、へらへらしてるもん。接待みたいな飲み会だと、何言われてもへらへらしてるから」
そんな私を亮に見られたくない事と、亮が我慢出来ないんじゃないか心配だと話した。
「我慢…出来るよ」
亮は自信がなさそうに言った。
私は小さくため息をついた。
「土曜日は早く上がれるよ、たぶん」
亮はコーヒーを飲みながら言った。
「そうなの?」
私は不思議そうに聞いた。
「杉本も竣工祝いに参加するから、現場は休みになる予定だから」
「そんなので大丈夫なの?」
私は笑いながら言った。
「杉本が気合い入れて、今週現場たたいてるから。土曜日は15時には上がれるよ」
私は呆れた顔で頷いた。
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