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月曜日の昼休み、携帯に部長から着信が入った。
内容が予想出来た私は、システム手帳を開きながら携帯に出た。
「お疲れ様です、佐々木です」
「今、電話平気か?」
予想通り仕事の話だった。
最近、よく部長から仕事の電話が入るようになった。
毎回今の仕事には支障のないレベルで、私は持って帰りマンションでやっている。
会社が忙しく、私にまわってきたというような内容ではない事が多い。
私はこの部長の不思議な行動の意味を、ずっと考えていた。
「打ち合わせは俺が済ませるから、今日の18時過ぎに事務所に顔出すよ」
いつものように部長が言って携帯を切ろうとした。
「待ってください。事務所じゃなくて、外で会いませんか?」
私がそう言って、18時15分に事務所近くのカフェで会うことになった。
私がたどり着いた答えが正しいのなら、今部長ときちんと話をしなければならないと思った。
亮に18時には上がりたいと説明をし、私は午後仕事に集中した。
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