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只今の時刻は朝の8時20分。
外は雲1つない青空がうかがえて、清々しい1日の始まりを迎えたい人にはこの上ない日だった。
そんな朝にもかかわらず、寮棟全体に響き渡るような叫び声が聞こえてから約2分後の今、一之瀬静空は寝起きとは到底思えない猛スピードで支度を整えていた。
それもその筈、学園の始まりは8時。
例え寮棟が本棟の隣にあるといえど、今の時点で遅刻確定は逃れそうにない。
開き直ることもできただろうが、そんなわけにもいかない。
なんせ扉の向こうに友達を待たせているのだから。
「しぃちゃーん。」
「日和まって!今行くから。」
目にも止まらぬ早さで準備完了。
持ち物を指折り確認したところで『ふぅー』と一息。
「ぃよし。」
ガチャー……ッ
聖裁学園訓練生チーム49メンバー、一之瀬静空は、元気よく扉を開け今日という日を始めた。
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