プロローグ

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ベッドの上で一通りの行為を終えて煙草をくわえながら彼が言った。 「え…?悠斗、今なんて言った?」 きっと聞き間違え。 「別れようって言ったんだよ。そろそろ潮時だろ。」 だって、今ここで愛し合ってた。 「前々から合わないと思ってたんだよね、ほら、お前暗いしさ。」 きっと、冗談だよ。 …そう、冗談。 「お前だって遊びのつもりだったんだろ、俺のこと全然知らないのに告白ソッコーOKしたわけだし。」 ほら、なんか言わなきゃ。 「あ、最近入った受付の子、お前の妹なんだって? 紹介してくれよ、めっちゃタイプなんだよね。」 笑って…やだーなんの冗談?ふざけないでよって…。 「お前も誰か気に入ったやついたら紹介するし! お互い頑張ろうぜ!」 ほら…なんか言わなきゃ。
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