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そんなこんなで魔王がだだっ子みたいに地面でじたばた、し始めた
いや、だだっ子する歳だろうけれども
魔王
「行きたい!行きたい!イキたい、生きていきたい!生きていきたい!
行きたいのじゃ!」
俺
「おい、カタカナと歌詞が混ざってるぞ」
魔王
「とにかく!行きたいのじゃ!」
俺
「どこに?」
魔王
「ハーゲンダッツ」
俺
「それ、お前と同じ口調の吸血鬼な、お前は魔王じゃないのか」
魔王
「ワシは魔王じゃ!
とにかく、旅に行きたいのじゃ!」
俺
「よし、じゃあ旅に行くか」
魔王
「本当か!」
俺が旅に行くと言った瞬間
跳ね起きて、目、輝かせて、こっち見てきやがった
反応早いな
俺
「本当だ、本当、んじゃ、まともな装備を家で装備してこい」
魔王
「わかったのじゃ!」
俺の言葉を聞くと同時に凄い早さで家に駆け込みやがった
そのスピード、最初から出してれば、俺に捕まらなかったろうに
………バカだな、我が子供ながら、年相応のバカさで可愛いすぎる
さて、魔王が家に入ったか…………
計画通り……ニヤ
まあ、子供だしな素直に言うことを聞かないのは当然だ
ならば、子供の方から止めさせればいい
このカンスト時代だ、スライムとか周辺の雑魚に殺されれば、諦めがつくだろう
幸いにも懸賞で当たった
「フェニックスが食べた世界樹の葉でできた妖精さん達のライフボトル」
と、言う、蘇生アイテムを持ってるしな
殺されたら、蘇生アイテム使って
家に帰ればいい
ちなみに
このカンスト時代の家は魔物になら、魔法であれ、物理であれ壊れないと言う、すごい家だ
500年の知恵って奴だな
先代って偉大だな~
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