第二章

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「あれ?君…」 あれから数日が過ぎた。 太郎は再び幽子と出会った。 「太郎くん!こんにちは!」 「犬…、まだ見つからないの?」 「うん…。ずっと探してるんだけど…」 「保健所とかに行けば居るかな?誰かが拾って行ったのかも。」 「私、ここ離れられないから…」 「どうして?」 「それは…、あ!太郎!」 幽子が道に飛び出した。 「あぶない!車!」 キキーーーーー! 車が急ブレーキをかけた! 太郎は幽子を探した。 居ない… 車の運転席から男が降りてくる。 「き、君!今の女の子は?」 「居ません…」 「え?」 「彼女は…、幽子ちゃんは死んだんです。もうずっと前に。自分の飼い犬の太郎を見つけて道路に飛び出して…」 男は気味悪そうな顔を浮かべると、急いで車に乗って逃げた。 後には太郎だけが残った。 後日、太郎は小道の道路の端に、幽子あての花束を置いた。 太郎が幽子と出会う事はもう無かった。 終わり。
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