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俺は何気なしに空を見上げる。
だって色んな顔をする空が好きだからだ。
青い笑顔、白い曇り顔、黒い泣顔、赤い微笑み。
空は誰が泣いても笑う時は笑うし、誰が笑っても泣く時は泣く。
誰に気を使うでもなく。
だから俺が泣いている時も、空は喜んでいるみたいに笑う。
だけど俺は、俺が泣いているのを空は笑ってなんかないと思ってる。
空は俺の悲しみを悲しみと認識させない為に笑ってるんだ。
まぁ、こんなのは解釈の仕方でがらりと180度かわるんだけど……。
だからみんなも、こんな風に解釈して空を好きになってほしい。
そうなれば、たとえ世界の何処かで悲しみに打ちひしがれている時も、仲間と喜びを分かち合っている時も、きっと空は助けてくれるから。
ただ、嬉しい時の暗い泣顏は?と聞かれたら解釈は難しいんだけど……。
そうだ。空だって人間みたいに病むんだよ。きっと。
だからあんな高い場所から、満面の笑みを浮かべて、気持ちのいい青い笑顔が出来るんだ。
俺は平々凡々に過ごしてきたけど、きっと空は酸いも甘いも知っているんだろう。
だから青い笑顔が出来るんだ。
そう。
俺もいつかは色んな経験を積んで、空みたいな青い快晴の様な笑顔が出来る人間になりたい。
空は人間じゃないけどさ。
世界は、青くて碧くて蒼い世界に包まれているんだ。
だって、そうだろ?
空はいつだって真上にあるんだからさ。
『私が入学してから目指す人間像』
1ーA 江野 赤也
「「先生からの一言」」
俺を使わずに私で統一しましょう。話し言葉で書かない。それと詞を作らなくて良いです。60点
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