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「風間、悪いんだけど、これまとめるのやってくれないか?」 6時間目の授業が終わり、担任が席までやって来て、風間くんに何かを頼んでいた。 委員長でもないのに、出来る人は、そういう事も頼られるらしい。 「いいですよ。 でも、一人では大変なので…。 あ、小野田さん手伝ってくれる?」 何故か私に向けられた笑顔。 「…いいけど。」 別に用事も無いから承諾すると、先生は「頼むな」と言って、去って行った。 風間の方を向いて「何で私?」と聞けば、「暇そうだし、頼んだらやってくれそうだったから」と、返事が返って来た。 「あっそ。」 それだけ言って前を向く。
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