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「いや、もう見込み無いから諦めるんで、聞かないで貰える?」 「え?告ったの?それでも原口ってあんなん?」 驚く風間くんに、 「いや…告ったけど、有り得ないって言われたから冗談ってごまかした。」 「なるほど…。」 告げれば納得。 それから、また無言で作業して、終わる頃には、空は薄暗くなっていた。 「お疲れ様。助かったよ」 と、風間くんが労いの言葉をかけてくれた。 「あ、いえ。」 ぎこちない返事を返せば、笑われてしまった。 「ははっ…。小野田って、面白いよね。」 私の形容詞は『面白い』らしい。 まぁ、可愛いじゃないよね…。
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